そびえるアルプスの山々、緑の森、なだらか
な草原、そして湖・・・・・。
ここは美しい南ドイツ。そこに、仲のいい家族
が住んでいました。

お父さんと子どもたちはいつも畑に出て、
朝から夜まで働きました。お母さんは
家で料理を作り、パンを焼いてみんなに
食べさせていました。
お母さんの料理も、パンも、なんとその
おいしいこと!

 

子どもたちのひとりに、フリーダーという
男の子がいました。
彼は畑で働くことよりも、お母さんの
パン作りを手伝うことに夢中になって
しまったのです。 来る日も来る日も、
フリーダーはパンの粉をこね、いろいろなかたち
に作っては、それを焼きました。
「おまえの焼くパンはたいしたものだ」
ある日、お父さんが言いました。
「修道院でもっと修行するがいい。きっと
りっぱなパン焼きになるにちがいない。」(つづく)